![]() | 不況もまた良し (2000/11) 津本 陽 商品詳細を見る |
1.不況といい好況といい人間が作り出したものである。
人間それをなくせないはずはない。
2.不況は贅肉を取るための注射である。
今より健康になるための薬であるから
いたずらにおびえてはならない。
3.不況は物の価値を知るための得難い経験である。
4.不況の時こそ会社発展の千載一遇の好機である。
商売は考え方一つ、やりかた一つでどうにでもなるものだ。
5.かってない困難、かってない不況からは
かってない革新が生まれる。
それは技術における革新、
製品開発、販売、宣伝、営業における革新である。
そしてかってない革新からはかってない飛躍がうまれる。
6.不況、難局こそ何が正しいかを考える好機である。
不況の時こそ事を起こすべし。
7.不況の時は素直な心で、お互い不信感を持たず、
対処すべき正しい道を求めることである。
そのためには一人一人の良心を涵養しなければならない。
8.不況のときは何が正しいか考え、訴え、改革せよ。
9.不景気になると商品が吟味され、経営が吟味され、
経営者が吟味されて、そして事が決せられる。
従って非常にいい経営者のもとに人が育っている会社は
好況のときは勿論、不況の時にはさらに伸びる。
10.不景気になっても志さえしっかりと持っておれば、
それは人を育てさらに経営の体質を強化する
絶好のチャンスである。
松下幸之助